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語り口調は穏やかに

2014.09.12 (Fri)
「にっぽんのメロディー」というNHKのラジオ番組がありました。

そのナレーションを務めたのが中西龍。(三田完著「当マイクロフォン」)

落ち着きのある低音で語りかけました。

語り口調には絶妙な「間」があり、

何よりも穏やかでいて、優しいトーンでした。

そんな語り口調で、例えば次のような物語を進めます。


 いつものように熱い茶をすする音が静かな書籍の山の陰から響き渡った。

十坪ばかりの店内の片隅には一個の事務机が置かれ、この古本屋の主人

である丑尾大介が先程出勤してきて、開店準備を終え、今し方その机の前

に腰を下ろしたところである。彼の手にしている高田焼の湯呑みからいく筋

もの湯気がたちのぼり、やがてその香りは店内の書棚に漂う古書の重厚な

匂いの中に溶け込んでいった。

(創作ノート・5)





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