スポンサーサイト

--.--.-- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

創作ノート・青春の思い出

2014.09.12 (Fri)
この夏、一気に小説を書いてみました。

遠い青春の「純愛物語」です。

まず、冒頭はこんなふうにして始まります。


 まるで夕立を浴びたような爽やかさを感じながら健太郎は部屋に戻ってきた。
寮の風呂場のシャワーを使ったのは今日が初めてだ。そばで洗濯機を回してい
た木本がニヤニヤ笑いながら「先輩、デートですか?」と言いやがった。
何しろ今日は大事な日だ。健太郎にとって断頭台に上るような、そんな日なの
だ。だから、まずはすべてを洗い清めいつ切り落とされてもいいように小奇麗にし
ておかなければならないのだ。
 資生堂・MG5のヘアトニックをビートルズのような頭にふんだんにかけまくり指
先で髪の毛をマッサージする。鏡の向こうに蘭(らん)のつりあがった瞳が浮かんで
は消える「誤解だ」思わず健太郎の呟きが漏れる。
 そもそも蘭の友達というのが芹(せり)でこいつがちょっとかっこいいのでつい蘭に
「彼女の横顔っていかすな」って冗談ぽく言ったのが間違いのもとだった。
「そんなら芹と付き合ったら?」
 蘭は完全にふくれていた。
 今日はその決着をつけるというのでこれからその場所へ出陣せねばならない。
 健太郎二十歳。この春、横浜の大学に入学したばかり。大学の寮に入って一月が
過ぎていた。

(創作ノート・その1)
http://comstar.blog.fc2.com/

コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。